Tastevin/タストヴァンとは、ワインの試飲に用いる、平らで持ち手がついたカップのこと。
フランスが発祥と言われ、一般的にはシルバーでできており、
これは過去には毒味の意味もあったからとか。
また、浅く、平らな形はワイン蔵でワインの色を見る時のためのもの。
ワイン蔵には窓がなく、キャンドルやランプの灯りで見るために、
より見やすいように考えられた形であるといわれています。
現代では、持ち手にリボンや紐をつけ、ソムリエなどワインをサーヴする人が
首から掛けたりすることもあります。
多くのタストヴァンはシルバーを中心とした金属製ですが、
まれにガラス製のものもあり、
これはよりよくワインの色や透明度を判別するために使われていたようです。
今回ご紹介するのは、イングランド北部の街で手に入れた、ガラス製のタストヴァン。
美しい金彩が施され、機能面のみならず芸術的な完成度も考えられた、優雅なお品物です。
どのようなお屋敷のワイン蔵で使われていたのでしょうか。
可憐なフラワーモチーフと、三角形の組み合わせはどこか象徴的。
また、底の凸面部分はタストヴァンならではの形状といえるでしょう。
儚げな透明ガラスと美しいフォルムは、そこに在るだけでヴィクトリアンの残り香が漂ってくるよう。
とても珍しく、それでいて優美な英国アンティークの佳品です。
◆England
◆推定製造年代:c.1890年代
◆素材:ガラス
◆サイズ:直径約8.4cm(持手除く 持手部分は約2.3cm出っ張ります)
高さ約2.8cm(持手除く 持手部分は約1.3cm出っ張ります)
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物のため、目立たないながらも小傷が、
金彩には多少の剥がれがみられます。
*ガラスの欠け、ヒビなどはございません。
*画像の備品は付属しません。
*古いガラスのため、取り扱いには十分ご注意ください。
*推定年代からすればとてもよいコンディションだと思います。
ご了承の上お求めください。
お品物の購入はショップにてどうぞ。
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Reminiscence
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