Search This Blog

Monday

貴婦人のドレッサーから / Antique Brass & Petit Point Hand Mirror

伝統的なプチポアンと細かな真鍮細工が美しいハンドミラー。

















18世紀のウィーンで編み出された伝統の刺繍技法、プチポアン (Petit Point)。
拡大鏡を使用して手刺繍で 1 平方センチあたり 121-225 目のテント・ステッチを施す大変細かな技法です。
目が細かいことから、通常のクロスステッチと異なり、絵画的な表現を行うことができるのが特徴といわれています。
マリー・アントワネットをはじめ、ハプスブルク家の女性たちが好んだいわれるプチポアンは、フランスをはじめ英国においても多くの貴婦人たちの心をつかんできました。


今回ご紹介するのは、1930-50年代頃に作られたプチポアンのハンドミラー。

本体は透かし細工が美しい真鍮製。
そして鏡の背面にはチュールレースに細かな刺繍、そして中心にオーバル型の囲みの中に薔薇モチーフのプチポアンが施されています。

このような作りの手鏡はフランスや英国で多く見ることができます。
サイズは掌くらいの小さな携帯用から、ドレッサーに置いておくような大きめのものまで様々。
刺繍のパターンも色々ですが、ほとんどが花のモチーフとなっています。

そして、大抵の場合は刺繍の上に透明樹脂製のカバーがかけられています。
ただ、今回ご紹介するミラーには、そのカバーがございません。

なんらかの理由で外されたか、もしくはわざと外したのか。
定かではございませんが、カバーが無い分、刺繍が直接みえるメリットと、刺繍やチュールがキズつきやすい、というデメリットがございます。
また、チュールは真鍮の枠に挟み込んである状態ですので、引っ張るととれる可能性がございますことをご報告しておきます。

大人の方が丁寧に使っていただくか、ディスプレイ用としての使用がおすすめ。

その用途に十二分に足る存在感と優雅さをもつ、アンティーク・ミラーだと思うのですが、いかがでしょうか。



◆England
◆推定製造年代:c.1930-50年代頃
◆素材:真鍮・鏡・布
◆サイズ:長さ約32.1cm 幅約11.5cm
◆重量:約285g
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*古いお品物のため、小傷や汚れ、錆や変色等がございます。
*鏡はうっすらと曇りがございます。裏側の曇りであるため、拭いてもとれません。画像に写すのは困難なため、ここでのご説明でご了承をお願いいたします。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。



お品物の購入はショップにてどうぞ。
下のバナーからご来店いただけます。




Reminiscence Antiques & Collectable
by d+A

http://reminiscence.blue




Wednesday

軽やかに編み上げて / Vintage Small Wire Basket

イングランドのアンティーク・フェアで手に入れた、小さなバスケット。















小さいながらも楕円形の本体は緩やかにエンド部分が立ち上がり、ワイヤを撚って作った取っ手は可動式となっています。


手のひらほどのバスケットは小物入れや、アレンジメントにお使いいただけそう。
可憐なフォルムと抜けのある素材感が軽やかな印象をくれる、小さなヴィンテージ・アイテムです。



◆England
◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:幅約10.2cm 奥行き約12.2cm 高さ約5-10.3cm
◆重量:98g
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*古いお品物のため、小傷や汚れ、錆、歪みや変色等がございます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。



お品物の購入はショップにてどうぞ。
下のバナーからご来店いただけます。

http://reminiscence.blue/?pid=145339891



Reminiscence Antiques & Collectable
by d+A

http://reminiscence.blue




Monday

金の魚が叶える夢 / Vintage USSR Plate from Bradford ExchangeCollection "The Fisherman and the Magic Fish"

USA企画、ソヴィエト連邦製作のコレクタブルな絵皿。




















ソヴィエト連邦製作の美しい絵皿をご紹介いたします。


東西冷戦終結の象徴、ベルリンの壁崩壊が1991年11月。
このプレートはまさにそのギリギリ前、1989年から1990年頃にかけて制作されたものです。

企画はアメリカのコレクタブルズ・プロデュース会社、Bradford exchange/ブラッドフォード・エクスチェンジ。
比較的キャラクター性の強いコレクタブルな雑貨類を企画・販売している会社です。
その時々で製造会社は変わり、英国でいえばウェッジウッドの絵皿などもかつて販売されていました。
多くがその時だけの限定品、そして一連のシリーズものとなっており、ファンが多い企画シリーズもあるようです。


今回ご紹介する絵皿は、ブラッドフォード・エクスチェンジがロシアのセラミック工場Vinogradoff Porcelain factoryに発注製作、主にUSAで通信販売されたものです。
USA中心でしたが、英国でも販売されており、今回買い付けた場所は英国のマーケットでした。


黒ベースに、緻密に描かれた絵と金彩が特徴のロシアらしい絵柄。

このような絵柄は、ロシア(ソヴィエト連邦)の伝統工芸品にみることができます。
もともとの発祥は、「パーレク(もしくはパレフ)」という村。
この村は、ロシア正教のイコンを描く絵師の村として歴史的に有名だったのですが、ロシア革命以降は宗教画の需要が絶たれたため、その技術を使って 主にパピエ・マシェでできた箱やトレイなどの小物に、黒や赤のラッカーを塗り、さらにその上から細密画を描き、お土産物等として生産してきました。
仕上げに金彩が施された手書きのロシアらしさ溢れる図案は美しく、ヨーロッパなどでも折に触れてみることができる工芸品となっています。(手書きの芸術性が高い物は驚くほど高く、プリント品やそれほどクオリティの高くない物は安く・・・と、伝統工芸品にありがちな状態になっているようですが)



今回ご紹介する絵皿は、転写とはいえ、その細密画さながらの細かな表現が出色。
細線で施された金彩は、黒ベースに鮮やかな色彩の絵を華やかに、そして格調高く彩っています。
この独特の絵を使い、ロシア民話や伝説などをシリーズとして販売した、という企画ものの一枚。



この絵皿のモチーフは「The Fisherman and the Magic Fish/漁師と魔法の魚」。
ロシアの詩人・作家、アレクサンドル・プーシキン(1799-1837)が1835年に発表した童話がモチーフとなっています。
似たものとしてグリム兄弟(長兄1785-1865)の「漁師とおかみさん」があり、どこか共通の源があったのかもしれません。
海辺に住む漁師が魚を捕まえ、逃がしたことによりその後何度も願いをかなえてもらう、というお話。
結末は童話の常として残酷なものとなっております・・。



今は無き、ソヴィエト連邦で作られた美しき絵皿。

世界が求めた夢は果たして叶ったのでしょうか。




◆USA企画/ソヴィエト連邦製作
◆推定製造年代:c.1989-1990年
◆素材:陶器
◆サイズ:直径約19.8cm 厚み約1.8cm
◆重量:288g
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*古いお品物ですが、接地面にわずかに汚れが見られる他は、とてもよいコンディションです。
*裏面には「Art object, not for food use」と但し書きがみられます。ディスプレイ用としてご使用ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。



お品物の購入はショップにてどうぞ。
下のバナーからご来店いただけます。

http://reminiscence.blue/?pid=145296074



Reminiscence Antiques & Collectable
by d+A

http://reminiscence.blue




プーシキンの初期傑作を絵皿で堪能する / Vintage USSR Plate from Bradford ExchangeCollection "Ruslan and Lyudmila"

USA企画、ソヴィエト連邦製作のコレクタブルな絵皿。


















ソヴィエト連邦製作の美しい絵皿をご紹介いたします。


東西冷戦終結の象徴、ベルリンの壁崩壊が1991年11月。
このプレートはまさにそのギリギリ前、1989年から1990年頃にかけて制作されたものです。

企画はアメリカのコレクタブルズ・プロデュース会社、Bradford exchange/ブラッドフォード・エクスチェンジ。
比較的キャラクター性の強いコレクタブルな雑貨類を企画・販売している会社です。
その時々で製造会社は変わり、英国でいえばウェッジウッドの絵皿などもかつて販売されていました。
多くがその時だけの限定品、そして一連のシリーズものとなっており、ファンが多い企画シリーズもあるようです。


今回ご紹介する絵皿は、ブラッドフォード・エクスチェンジがロシアのセラミック工場Vinogradoff Porcelain factoryに発注製作、主にUSAで通信販売されたものです。
USA中心でしたが、英国でも販売されており、今回買い付けた場所は英国のマーケットでした。


黒ベースに、緻密に描かれた絵と金彩が特徴のロシアらしい絵柄。

このような絵柄は、ロシア(ソヴィエト連邦)の伝統工芸品にみることができます。
もともとの発祥は、「パーレク(もしくはパレフ)」という村。
この村は、ロシア正教のイコンを描く絵師の村として歴史的に有名だったのですが、ロシア革命以降は宗教画の需要が絶たれたため、その技術を使って 主にパピエ・マシェでできた箱やトレイなどの小物に、黒や赤のラッカーを塗り、さらにその上から細密画を描き、お土産物等として生産してきました。
仕上げに金彩が施された手書きのロシアらしさ溢れる図案は美しく、ヨーロッパなどでも折に触れてみることができる工芸品となっています。(手書きの芸術性が高い物は驚くほど高く、プリント品やそれほどクオリティの高くない物は安く・・・と、伝統工芸品にありがちな状態になっているようですが)



今回ご紹介する絵皿は、転写とはいえ、その細密画さながらの細かな表現が出色。
細線で施された金彩は、黒ベースに鮮やかな色彩の絵を華やかに、そして格調高く彩っています。
この独特の絵を使い、ロシア民話や伝説などをシリーズとして販売した、という企画ものの一枚。



この絵皿のモチーフは「ルスランとリュドミラ/Ruslan and Lyudmila/Русланъ и Людмила」。
ロシアの詩人・作家、アレクサンドル・プーシキン(1799-1837)が1820年に発表した物語詩がモチーフとなっています。
キエフ大公国のスヴェトザール大公の娘・リュドミラ姫と騎士・ルスランの婚礼の宴席の途中、魔術師・チェルノモールが現われ、リュドミラをさらっていくところから始まる物語。
上の方に飛んでいるのは魔術師、お城の中に座っているのはリュドミラ姫、そして手前で馬に乗っているのは騎士ルスランと思われます。
この「ルスランとリュドミラ」はプーシキンの最初の長編詩であり、この作品においてロシア中に名声を広めることとなります。




ロシアからソヴィエト連邦へ、そしてまたロシアに。
政情が巡っても、ロシア近代文学の父ともいえる彼の作品は時間を超えて愛されてきました。

イコンのような風情をもつ絵皿から、その魂を感じてみるのはいかがでしょうか。




◆USA企画/ソヴィエト連邦製作
◆推定製造年代:c.1989-1990年
◆素材:陶器
◆サイズ:直径約19.5cm 厚み約1.8cm
◆重量:302g
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*古いお品物ですが、接地面にわずかに汚れが見られる他は、とてもよいコンディションです。
*裏面には「Art object, not for food use」と但し書きがみられます。ディスプレイ用としてご使用ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。



お品物の購入はショップにてどうぞ。
下のバナーからご来店いただけます。

http://reminiscence.blue/?pid=145295899



Reminiscence Antiques & Collectable
by d+A

http://reminiscence.blue