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Saturday

優雅に競馬を観戦中のネコ紳士/The City Gent Catkins by WADE

イングランド・WADE社製、1998年製造の限定フィギュア。

ご紹介画像です。





ウェイド/WADE は1810年に源をもつ、老舗の陶器メーカー。

現在でも、「WADE CERAMICS LTD」として、英国ではスタッフォードシャー、ストーク・オン・トレント
に居を構えています。


テーブルウェア、インテリア用品、お酒の容器など様々なものを生産していますが、アンティーク・ヴィンテージ業界で有名なのは、可愛らしい陶器のフィギュア。

例えば、1980年代に大きなブームとなった、National Westminster Bank の「PIGGY BANK 」プロモーション。

貯金をすると可愛らしい豚の貯金箱をもらうことができる、ということで大成功をおさめました。

その豚の貯金箱を制作していたのが、ウェイド社。

他にも「不思議の国のアリス」シリーズなども製作しており、いきいきと表情豊かなフィギュア達はコレクタブル・アイテムとなっています。

これらはそれぞれ限定品として製作され、基本的に同じものは製作されないことが大きな特徴。

そのためにコレクターが多くあらわれ、現在でも世界中で愛されています。


この猫は、そんなWADE社の製品。

底面に「1 OF 1500 EXCLUSIVE LIMITED EDITION FOR THE TRENTHAM GARDENS WADE FAIR」の文字があることから、1998年、スタッフォードシャーにある、THE TRENTHAM GARDENSにて行われたWADE社フェア用に1500体限定で制作されたもの、ということがわかります。

モーニングコート、シルクハット、そして首にアスコットタイを絞めるコーディネートは、「アスコット・モーニング」と呼ばれアスコット競馬場で女王が臨席するレースの際に紳士が着用するスタイル。



足元が緑色のことからも、この猫は女王陛下のもと、エバーグリーンの芝の上、アスコット競馬を観戦中のネコ紳士なのかもしれません。


これからは、貴方の暮らしをじっくりと観てもらうのはいかがでしょうか?


◆England
◆WADE社
◆製造年:1998年
◆陶器
◆サイズ:高さ約11.5cm
◆在庫数:1点のみ


参考:WADE社オフィシャルサイト(英語版)
http://www.wade.co.uk/


アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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ドイツの黒く深い森色をしたグラスベース/Vintage Glass Vase from Hallstatt


美しいフォルムのヴィンテージ・グラスベース。

ご紹介画像です。







世界遺産の街、アルプス湖畔のハルシュタット。

その美しい街にある、小さなアンティーク・ショップからこの花瓶はやってきました。

ハルシュタットはオーストリアの街ですが、この花瓶はドイツのもの。

秀逸なのは、この微妙な色合い。

グリーンとも、グレーともつかないニュアンスのあるシックな色味は、ドイツの黒く深い森から生まれたような陰りのある清涼感に満ちています。


飾るものがたとえ葉もの1本でも、ぴたりと決まるのは、花瓶自体の完成度が高いから。

花瓶としてはまさに王道をいくフォルムで、どんな花でも葉でも、美しくみせてくれます。

どこにでもありそうで、どこにもない。


そんなひと品が、今ここにあります。



◆Germany
◆推定製造年代:1950年頃
◆素材:ガラス
◆サイズ:直径約5.5 高さ18cm
◆在庫:1点のみ


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by d+A


個性豊かなチェコグラスのヴィンテージ・ボタンセット/ Vintage Glass Button from Czechoslovakia

ミニマムなアートを並べたような、チェコのヴィンテージ・グラスボタン。

ご紹介画像です。







13世紀からの歴史をもつボヘミアングラス。     

ヴェネチアから伝えられたガラス製造の技術に、ビザンチングラスやドイツからの技術など
様々な要素が加わりつつ、独自の世界をつくりあげ、世界的にも評価の高いものとなっています。

大陸のなかで地の利の良いボヘミアは東ローマ帝国ハプスブルグ帝国、チェコスロバキア、と
治める国は歴史の時々で変わりながらも、ガラス産業は連綿と受け継がれてきました。

もちろん、現代でも素晴らしいボヘミアングラスはチェコで生産されています。

そんな背景の中、生み出されたのは小さなガラスのボタン。

素晴らしい芸術品としてのガラス作品とはまた別にちいさな美しい実用品として、ヨーロッパの人々に200年以上前から愛されてきたものです。

小さいながらも使われている技術はさすがボヘミアングラス。

多彩な色と独特の加工は、ちいさな宝石のようで見る者を飽きさせません。

今回ご紹介するのは、チェコスロバキア時代のヴィンテージ品。

サンプルシートなのでしょうか、1個づつすべて違うデザインの小さながガラスボタンが、可愛らしくシートに留められた様はさながらミニマムなアートのよう。

琥珀色に細かな凹凸が美しいものや、ルビーのような紅い色のもの、アールデコ調のブラックのものなど多彩なデザインが揃っています。


貴女の手仕事に華を添える、柔らかな宝石をぜひ手にとってみてください。



◆Czechoslovakia
◆製造年代:1918-1992年(チェコスロバキア時代)
◆サイズ:シートサイズ6.2×9.6cm 各ボタンの直径約6-8mm程度
◆在庫数:1シートのみ(1シート、ボタン12個セットでの販売です。)


【NOTE】
*このお品物に関しては、ボタン個別での販売は行っておりません。
*ボタンはヴィンテージ品です。洗濯機へのご使用はされないほうがよろしいと思います。
*色移りなどに関しては、恐れ入りますがご自身でご確認の上ご使用ください。


アイテムのご購入はショップにてどうそ。
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by d+A

気高き白が咲くボタン/Vintage Edelweiss Glass Button from Czechoslovakia 

可憐なエーデルワイスと、アルペンリンドウが美しい、チェコのヴィンテージガラスボタン。

ご紹介画像です。







スイス、およびオーストリアの国花、エーデルワイス。

ヨーロッパを中心とした高山のみに生息し、その可憐で白い姿から純潔の象徴とも言われます。名前の由来はドイツ語の edel(高貴な、気高い)と weis(白)に由来します。ヨーロッパでは最も有名な高山植物といっても過言ではないでしょう。

チェコではそれほど高い山がないため、エーデルワイスが自生しているとは考えにくいですが、
ヨーロッパ全体のエーデルワイスへの憧れ、そしてとりわけ隣国のオーストリア、スイスにむけての
品物として、雑貨、ボタン、アクセサリーでは定番のモチーフとなっています。


脇の青い花はエーデルワイス、アルペンローズと並ぶアルプスの三大名花アルペンリンドウ(別名アルペンブルー)と思われます。

きれいな赤を背景として、清楚なエーデルワイスの白と凛々しいアルペンリンドウのブルーがひきたつ、きれいなボタン。

アルプスのふたりの姫が可憐に咲いた、円形舞台のような可愛らしさです。

ボタンコレクターの方には見逃せないお品物。

遥かアルプスの清涼な空気を運んできてくれる、ちいさな使者を、どうぞお受け取りください。


◆Czechoslovakia
◆推定製造年代:1920-1950年頃
◆サイズ:直径1.8~1.9cm程度
◆在庫数:24点
◆ボタン1点づつの販売です。


【NOTE】
*ハンドペイントのため、同じデザインのものでもひとつずつ微妙に色や柄の出かたが異なります。
*デリケートなお品物のため、洗濯機のご利用はお避け下さい。
*ペイントが剥がれやすい場合がございます。お洋服にご使用の際はご注意のうえお願い致します。


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しっとりと格調高いレターラック/French Papie Mache Letter Rack

パピエマシェで造られた、フランスアンティークのひと品。

詳細画像です。










Papie Mache/パピエマシュ(マッシュ)とは紙やパルプ、時には布を細かくし、圧縮して形を作る製法のこと。

古くからある技法ですが、ヨーロッパでは18世紀初頭から盛んになり、はじめは内装材における飾りとしての石膏や彫木などの安価な代替品として発達しました。

様々な形をつくれることから、皿やトレイ、雑貨などへ用途は広がり、東洋趣味の流行から、、漆を模したラッカー塗りで表面を覆い、黒や赤、ゴールドで彩色されたうえに象嵌やペインティングで豪華な意匠を施されたものが多く生産されました。

このレターラックはそのパピエマシュの製法でつくられたもの。

フランスが憧れた、日本の漆黒の漆を模した仕上げとなっており、ポイントで中世風の鎧甲冑の象嵌細工がみられます。

エッジ部分に多少の傷みがみられますが、全体のしっとりと艶やかな塗装は歳月により深みを増しており、素材が紙とは思えない、なんともいえない重厚感が漂っています。


世紀を超えたフランスから、格調高さを運んできてくれる、ちいさな本物のアンティークです。



◆France
◆推定製造年代:c.1900年代
◆素材(製法):Papie Mache/パピエマシュ
◆サイズ:幅18 奥行き8 高さ13.5cm
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いもののため、小傷や汚れなどが多少ございます。
*エッジに一部傷みがみられます。詳細画像にてご確認ください。


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歴史の深みを背負う可憐なグラス/Antique Bohemian Wine Glass with Fritillaria

可愛らしい花の絵付けと、ニュアンスのある色味が美しいボヘミアン・ワイングラス。

ご紹介画像です。







細かい絵付けや見事なカットなど、ゴージャスなものが沢山ある19世紀末から20世紀初頭のボヘミアングラス。

このワイングラスは、そこまでゴージャスではなく、技術の粋を尽くした・・・という感じでもないのですが、なんとも可愛らしく、一度手にとれば、いつまでもそばに置きたくなるような可憐な魅力をもっています。

ボウルをくるりと回った金彩。

控えめに下を向いた花は、アレンジされたスノードロップかカンパニュラでしょうか。
それとも、フリチラリア/Fritillaria?

ボウルには他に、ぽちぽちとイラストのように花の点描がとび、可愛らしさを増しています。

そして、見逃せないのがステムからベースにかけての色あい。

まるで琥珀のようなアンバーがかったオレンジ色は、金彩、そしてエナメル絵付けのターコイズカラーとのコントラストが美しくこのワイングラスを、まれにみる印象的なものにしています。

底はころんと丸く、やや厚めのボヘミアン特有のフォルム。

手作りならではの、若干ゆがんだフォルムも、味わい深さをましています。

オーストリア=ハンガリー帝国、チェコスロバキア、そしてチェコ共和国と、動乱の時をくぐりぬけてきたボヘミアングラスはその間、どんな人が使ってきたのでしょうか。

ちなみに、フリチラリアの古いヨーロッパの花言葉はPersecution/迫害。

ひょっとして、つらい時期をくぐりぬけてきた人々は、この小さな絵付けにニュアンスを込めて、日々の暮らしの中、まっすぐに立とうと踏ん張ってきたのかもしれません。

そして、きれいな可愛らしいもので心癒すひとときを、このグラスで得てきたことでしょう。

これからは、貴方のお手元で。

ヨーロッパの深い歴史が放つ芳香と、心癒すひと時を、おたのしみください。



◆Austria-hungary
◆推定製造年代:c.1900年頃
◆サイズ:直径約6.5 高さ12.5cm
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*古い手作りのグラスのため、若干のゆがみがみられます。
*金彩、エナメル部分はわずかながら変色や剥げなどがございます。
*ベースには製造時からの気泡、筋などがみられます。
*欠け、ひびなどはございません。年代からすれば、とてもよいコンディションです。

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Friday

オシリスの小麦を潜ませたアールヌーボーのピューターボウル/ "ISIS" Art Nouveau Pewter Bowl with the Wheat

ドイツ・アールヌーボー、「イシス」シリーズの流麗な佳品。

詳細画像です。









この美しいボウルは、1900年代のはじめ、ドイツ・ニュルンベルグの工房で制作されたもの。

底面にあるのは「OSIRIS」「ISIS」のマーク。
「OSIRIS」はドイツ・ニュルンベルグにて1899年に創業した金属加工ファクトリーのホールマークです。創業者は父のFriedich August Scherfと息子のWalter Scherf。


ファクトリーは小さく、はじめのブランドは「KAYSERZINN」でしたが、1902年からピューターの「ISIS」のシリーズを生産しだしました。生産数は限られていましたが、デザイン的な評価はとても高く、1902年から1905年にかけて、多くの賞を獲得しています。

ただ、惜しむらくも1909年、息子のWalter Scherfが亡くなると同時期に、この小さなファクトリーは倒産してしまいます。



エジプト神話上のエピソードである「オシリス/OSIRISとイシス/ISISの伝説」。

弟に誅殺されたエジプトの王、オシリスは、妻イシスによって蘇り、やがて冥界の王となる、というストーリーです。

神話によればオシリスは生産の王として、民に小麦の栽培法やパン及びワインの作り方を教え、法律を作って広めることにより人々の絶大な支持を得たといいます。

神の「死と復活」は、いろいろな神話において冬の植物の枯死と春の新たな芽生えを象徴しており、オシリスにも植物神、もしくは農耕神としての面があるといわれています。



時は世紀末、場所はドイツ、ニュルンベルグ。

時代はまさにアール・ヌーヴォー全盛期。

Scherf親子が始めたのは、植物の柔らかな曲線をモチーフにしたアール・ヌーヴォーの意匠をとりいれた小物を制作するファクトリー。

彼らは自分たちの作品に、遥か南方エジプトの神話に登場する植物神の名前をつけたのです。



わずか7年間だけ制作された「OSIRIS」の「ISIS」シリーズ。

そのどれもが、流れるようなアールヌーヴォーの曲線と、ドイツの誠実なクラフトマンシップによって、美しい姿を私たちにみせてくれています。


このボウルはそのなかのひと品。

なんともいえないオーバルの形状、きれいに立ち上がる縁の曲線。エッジの透かし加工はボウルを軽やかにみせています。アールヌーヴォーの流麗な曲線とともに、さりげなくあしらわれた小麦はオシリスヘのオマージュでしょうか。

フルーツやドライフラワーをあしらってももちろん素敵ですが、このボウルだけをテーブルやカウンターにおくだけでも、十分絵になる力をもっています。

様々な想いが込められた、美しく、類まれなひと品です。


◆Germany
◆メーカー:OSIRIS ISIS
◆製造年代:1900年代
◆素材:ピューター
◆サイズ:幅32.2 奥行き19 高さ5.5cm
◆在庫:1点のみ

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透明な漆黒を透かしてみえる170年の歳月/Antique Biedermeier Glass Vase

19世紀、オーストリア・ビーダーマイヤー様式の優美な花瓶。

詳細画像です。











ビーダーマイヤー/Biedermeierとは、19世紀前半のドイツ、
オーストリアを中心に生まれた様式のこと。

1815年のウィーン会議後から1848年の3月革命までの間、主に中産階級が好んだ生活を、後に総括して名づけたものであり、「ビーダーマイヤー」の名称はドイツの判事ルートヴィヒ・アイヒロットによって書かれた、1850-1857年、南ドイツの風刺週刊誌フリーゲンデ・ブレッター/Fliegende Blatter)の中に登場する、架空の小学校教員「ゴットリープ・ビーダーマイヤー」に由来しています。


つまり、様式としてのビーダーマイヤーとは、この小説中に描写された当時の小市民的な生活スタイルのこと。

同じ時代のヨーロッパの中で、英国の「ジョージアン」や、フランスの「ナポレオン三世様式」など
統治者の名前が建築様式、デザイン様式の名称となることが多い中、非常に珍しいパターンといえます。


それだけその小説のなかの生活スタイルが、当時の人々に強く影響を与えた、ということでしょうか。

ビーダーマイヤー様式の特徴は、当時の時代背景を受け反貴族趣味ながら優美さがまだ残されているところ。完璧にモダンなわけではなく、優美な装飾を残しつつも、どこか簡素で、華美になりすぎない、幾何学的な要素があるデザイン。

ちょうど、ちょっと良い暮らしをおくっている、もしくはおくりたいと思っている善良な市民が、
安心して「きれい、すてき」といえるようなテイスト、といったところでしょうか。


この小さな花瓶は、まさにそのビーダーマイヤーのオリジナル。

手に入れたのは、世界遺産の街、アルプス湖畔、オーストリアのハルシュタット。

その美しい街にある小さなアンティーク・ショップの棚の中から、
背の高いオーストリア紳士の店主が取り出したのがこの花瓶。

「Biedermeier , Original」。

大切そうに、そしてちょっと自慢気にみせてくれました。

漆黒のガラスに描かれた、可憐な花々とエレガントさが残された幾何学性をもったフォルムは、ビーダーマイヤーらしい、どこか簡素でありながらも、優美な印象をもっています。


すすらんの花弁のような口には、凹み部分にわずかに金彩がのこっています。

当初は、エッジにぐるりと金彩が施されていたのかもしれませんが、長い歳月のうちに、
落ちてしまった可能性がございます。


ただ、それがかえって全体の黒さを引き立て、とても素敵なたたずまいとなっているのは、アンティークならではの味わいといえるでしょう。


とてもめずらしい、類まれな逸品は、数度の戦争や動乱の大きな流れから取り残されたように、この100年以上を湖畔の街で過ごしてきたのかもしれません。


それがいまここにある、小さな奇跡。

透明な漆黒のなかに刻まれた、歴史と人々の想いを、ぜひ感じてください。


◆Austria
◆推定製造年代:c.1840年頃
◆サイズ:直径約5.5cm 高さ14cm
◆在庫:1点のみ

【NOTE】
*絵付けには、カスレなどがございます。
*欠けやチップ、ひびなどはなく、とても良いコンディションです。

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