英国の古いアンティークマーケットで手に入れた、美しいパープルのガラス花瓶。
このようなパープルのガラスを、その色をもつ宝石から名前を借りてアメジスト・ガラスとよぶことがあります。
実物をみれば、宝石の名前をつけたくなる気持ちがよくわかる、深くニュアンスある色合いは、いつまでも眺めていたくなる魅力に溢れています。
この花瓶の魅力は、もうひとつ。
それは、表面に施された細かいパターンです。
薔薇に挟まれて、中世ルネサンス風の衣装を着た人物が、遠くの館を眺めているような図案が描かれています。
このように、切り絵のように加工したシルバーの薄い薄い板を、ガラスの表面に張り付ける加工を「Silver Overlay/シルバーオーバーレイ」といいます。
1930~40年代頃に高級贈答品として人気があったそうですが、手間がかかるため徐々に作られなくなりました。
クリアな透明ガラスをベースとしたものが主流でしたが、グリーンやパープルなど色ガラスベースのものも、時折みることができます。
ガラスの本場、ヴェネチアで作られたものも多かったようですが、英国においてもこのような品物は作られていたようです。
この花瓶はメーカーのマークなどがないため、はっきりとはわかりませんが、ルネサンス風の衣装を着たような人影と、英国の国花薔薇がモチーフになっていることから、産地はヴェネチア、英国に向けての輸出品・・・と考えることも、あながち外れてはいないような気がします。
こぶりで優雅な花瓶は、このまま飾っていただいても、実際に花瓶としてお使いいただいても、その独自の存在感で周囲をアメジスト色に染めてくれそう。
光溢れる窓辺に、「誇り」と「気品」を花言葉に持つ紫の薔薇を活けてみるのはいかがでしょうか。
◆England買付
◆推定製造年代:c.1930-40年代
◆素材:ガラスにシルバーオーバーレイ加工
◆サイズ:直径約7cm 高さ約12.3cm
◆重量:約116g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物のため、小傷や汚れ、シルバーの変色等がございます。
*ガラスのヒビやカケはございません。
*口部分にわずかにシルバーの剥がれがみられますが、ほとんど気にならないレベルかと思います。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。
お品物の購入はショップにてどうぞ。
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