きれいなグリーンの色味と、可憐なハート形の蓋、そして小さいながらも凝った断面を持つガラスボトルは、かつて香水瓶であった雰囲気を存分に湛えています。
本体側面には「ZENOBIA」の文字。
もともと[「ZENOBIA/ゼノビア」とは、3世紀に存在したパルミラ王国（かつてシリアやエジプトの一部にあった王国）治めていた「女王」と呼ばれた人物の名前。
ローマ帝国と戦って負け、捕まるも、その美貌と大胆な戦略で「オリエント世界で屈指の女傑」とも呼ばれた人物です。
そして、今回ご紹介する瓶は、1888年にイングランド中部 Loughborough/ラフバラーにて創業した「ZENOBIA」社のお品物。
おそらく前述の女王の名前を社名としたのでしょう。
William Frederick Charlesによって創業されたゼノビア社は、1900年代の初めから香水やトイレタリー製品を製造し有名になりました。
1939年に氏が亡くなったのちも事業は続き、1947年には「True Flower Perfumes」シリーズで賞も獲得しています。
そのシリーズのなかのひとつが、「LILY of the VALLEY/谷間の百合」であり、おそらくこのボトルに入れられていた香水。
すでにラベルは失われておりますが、可憐な雰囲気は当時おさめていた百合の香りを彷彿とさせます。
このままディスプレイいただいても、貴方のお好みの香りを新たに入れていただいても。
はるかな歴史を感じる、美しき英国アンティークアイテムです。
英国のゼノビア社について、以下のサイトに説明がございます。よろしければご覧ください。
Grace's Guide "Zenobia"の頁（英語版）
https://www.gracesguide.co.uk/Zenobia
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1940年代頃
◆素材：ガラス
◆サイズ(蓋込）：幅約4.2cm 奥行約2.5cm 高さ約10.2cm
◆重量（蓋込）：69g
◆在庫数：1点のみ
【NOTE】
＊古いお品物のため、小傷や汚れ、筋や気泡などがございます。詳細は画像にてご確認ください。
＊カケやヒビはございません。
＊画像の備品は付属しません。
＊上記ご了承の上お求めください。
お品物の購入はショップにてどうぞ。
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