英国ヴィンテージ、グリーンの石がはめ込まれたクラダリング。
クラダリング/Claddagh Ringとは、アイルランドの伝統的な意匠の指輪のこと。
由来は諸説ありますが、ひとつはアイルランド西部クラダ村出身のリチャード・ジョイスが、海賊に拉致され奴隷としてアルジェリアに売られ、のちウィリアム3世(1650-1702)によって救出されたときにその感謝の気持ちを込めて、アルジェリアで仕込まれた金細工の技で作成、献上したとされるもの。
ウィリアム3世のモットー「Let Love and Friendship Reign/愛と友情に支配させよ」にちなみ、両手で囲まれ王冠が載ったハートというデザインがお決まり。
ハートは「愛」、両手は「友情」、王冠は「忠誠」を表すとされています。
材はシルバーやゴールドのもの等があり決まっていませんし、ハート部分に何らかの石がはめ込まれているものもあります。
また指輪のつける向きや指によって込められた意味が異なるといわれますが、諸説あって厳密なものではないようです。
さて、今回ご紹介するのは、そんなクラダリング。
アイルランドにちなんで、でしょうか、ハートの部分にはグリーンの石がはめ込まれております。
天然石かガラスかは、残念ながら不明。
そして、リングのべースとなる材はスターリングシルバー。
英国においてスターリングシルバー(銀の純度92.5%)はホールマークによって管理されておりますが、ジュエリーなどの小さなものにおいては必ずしもホールマークは刻印されておらず、銀の純度を示す「925」もしくは「STERLING」などのみの場合もございます。
今回ご紹介するリングも裏面に小さく「925」の刻印がみられます。
サイズは約7.5号と小さめですので、小指(pinkie)に嵌めるピンキー・リングとしてご使用いただいてもよろしいかと思います。
小指はチャンスや秘密を象徴し、そこに指輪をはめることは、チャンスを求めたり願いを叶えるという意味があるとか。
なお、ヴィクトリア時代の英国では、独身の男女が左手の小指にリングを嵌めることは「結婚に興味がない」サインだったといわれています。
小指に嵌めるクラダリング。
そこに様々な意味を込めて装うことは、ちょっとした愉しみなような気がするのですが・・・いかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1970年代以降
◆素材:銀(スターリングシルバー)
◆サイズ:約7.5号
◆重量:2g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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