Search This Blog

Friday

銀で編まれた美しい花 / Vintage Silver Filigree Orchid Brooch

 英国ヴィンテージ、花のブローチ。















まるでレースで編んだような表情をもつブローチは、英国の大きなアンティークフェアで手に入れました。


このようなレースのような細工は「Filigree/フィリグリー」といいます。

銀(もしくは金)の細い線を巻き上げて模様をつくり、目立たないように溶接をして形にする、まさに人の手で1点1点つくりあげる細工物です。



フィリグリーの歴史は古く、古代エジプト文明の遺跡から似た物が発掘されており、その頃からあったものと思われます。

その後、長い年月をかけてアフリカやトルコ、北欧や東欧、イタリア、スペインやポルトガル、東南アジア、南米などに伝播。

小さな銀線細工の村や民芸品が各所に存在しており、世界中に広まっていったと考えられます。



今回ご紹介するブローチは、一部は銀の質感が感じられるフラットな部分と、透け感が美しいフィリグリー部分が組み合わされた工芸品。

背面にはスターリングシルバーを表す「STERLING」の文字がみられます。



モチーフとしては「蘭/オーチャード」かと思われます。

ヨーロッパでは18世紀から蘭の栽培がおこなわれており、特に英国が発祥と言われています。


ヴィクトリア時代に活躍した英国の挿絵画家ケイト・グリーナウェイ/Kate Greenaway(1846-1901)による「Language of flowers/花言葉」をみてみましょう。

オーチャード/Orchid(当時の呼び方はOrchis)の花言葉は「A Belle」。


これは「美人」「(ある場所での)いちばん美しい女(の子) 」という意味であり、例えば「the belle of society /社交界の花」というような表現で使われています。

まさに「美しい花」にふさわしい花言葉といえるでしょう。





襟元に飾れば、モチーフの華やかさと繊細な表現で、品格ある雰囲気を纏うことができそう。



貴方のコレクションの一端を飾るアイテムとしていかがでしょうか。




◆England

◆推定製造年代:c.1930-50年代頃

◆素材:スターリングシルバー/銀

◆サイズ:約6×4cm 

◆重量:約9g

◆在庫数:1点のみ


【NOTE】

*古いお品物のため、小傷や汚れ、錆、歪みや変色等がございます。

*フックに針を引っかけてとめるシンプルな構造です。針先には十分ご注意ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上お求めください。



お品物の購入はショップにてどうぞ。

下のバナーからご来店いただけます。





Reminiscence Antiques & Collectable

by d+A


http://reminiscence.blue