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Friday

パープルの小花を指に咲かせて / Vintage Amethyst Glass Flower Cluster Silver Ring

 英国ヴィンテージ、アメジストグラスのクラスターリング。
















「クラスターリング/Cluster Ring」とは、中央の石を中心に周りを一回り小さい石で囲むお花のようなデザインの指輪のこと。


「Cluster」とは英語で、房(ふさ)、群れ、集団、の意味。

19世紀後半に英国やフランスでクラスターリングが流行しますが、それ以前からあった伝統的なデザインです。

クラスターエンゲージリング(エンゲージメントリング)という名前でプロポーズの時に贈られることも多く、現代でも使われ続けているデザインですが、現代ではより意味は広義となり、お花の形のみならず複数の石が集まったデザインであれば、クラスターリングと呼ぶようになっています。



さて、今回ご紹介するのは、まさにお花の形をした優雅なクラスターリング。

石はアメジスト(紫水晶)を模したガラスで、ライラックのような淡いパープルが品の良さを感じさせます。


リングのべースとなる材はスターリングシルバー。英国においてスターリングシルバー(銀の純度92.5%)はホールマークによって管理されておりますが、ジュエリーなどの小さなものにおいては必ずしもホールマークは刻印されておらず、銀の純度を示す「925」もしくは「SILVER」「STARLING」などのみの場合もございます。

今回ご紹介するリングも裏面に小さく「925」の刻印をみることができます。



直径約cmのパープルの小花を指に纏えばその存在感は抜群。

いつまでも眺めていたくなるような、品良く可憐な英国ヴィンテージのひとしなです。





◆England

◆推定製造年代:c.1970年代頃

◆素材:シルバー925、ガラス

◆サイズ:約15.5号

◆重量:約4g

◆在庫数:1点のみ


【NOTE】

*古いお品物のため、小傷や汚れ、錆や変色等がございます。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上お求めください。




お品物の購入はショップにてどうぞ。

下のバナーからご来店いただけます。




Reminiscence Antiques & Collectable

by d+A


http://reminiscence.blue




Wednesday

エドワーディアンの光学用品店から/ Antique Victorian Magic Lantern Glass Slide "The Light of the World "

 英国アンティーク、マジックランタンのスライド原版。









英国、ヴィクトリア時代に大流行した光学機器のひとつ、マジックランタン。

日本語では幻灯機。



諸説ありますが、西洋では17世紀にイエズス会のアタナシウス・キルヒャーが 文献に記したのが最初といわれています。


ロウソクやランプを光源に、ガラスに描かれた図像を、レンズを通してスクリーンに投影するという仕掛けのマジックランタンは現代のプロジェクターの原型ともいえるものでした。


英国では19世紀ヴィクトリア時代に、マジックランタンの巡回上映が盛んとなり、たいそうな人気を博しました。

様々な工夫をこらしたガラスのスライドを駆使し、ドラマティックに演出された上映に、子供はもちろん大人も夢中になったといわれています。

その後は映画の発展によりマジックランタンは時代に取り残され、一部のコレクター達のみが愉しむアイテムへと変わってゆきました。



今回ご紹介するアイテムは、そのマジックランタンのガラス原版。


英国のマーケットで、小さな箱に十数枚のセットで入っているものを手に入れました。

ディーラーからの情報としては「All Victorian Hymns!/すべてヴィクトリア時代の讃美歌」とのことでした。



この1枚はタイトルが「The Light of the World」。

作者はPennsylvania出身のP. P. Bliss(1838-1876)。


歌詞は以下のようになっています。


"I am come a Light into the world"-John xii


1. The whole world was lost in the darkness of sin,

The Light of the world is Jesus!

Like sunshine at noonday, His glory shone in;

The Light of the world is Jesus!


Refrain:

Come to the light, ’tis shining for thee;

Sweetly the light has dawned upon me;

Once I was blind, but now I can see:

The Light of the world is Jesus!



2. No darkness have we who in Jesus abide;

The Light of the world is Jesus!

We walk in the light when we follow our Guide!

The Light of the world is Jesus!



3. Ye dwellers in darkness with sin-blinded eyes,

The Light of the world is Jesus!

Go, wash at His bidding, and light will arise;

The Light of the world is Jesus!



4. No need of the sunlight in Heaven we’re told;

The Light of the world is Jesus!

The Lamb is the Light in the city of gold,

The Light of the world is Jesus!



残念ながら、この讃美歌の日本語訳はみつけることができませんでした。



一方で、もう少し詳しく品物をみてみると、ガラスを包んでいる紙のコーナー部分が買い付け当時から少し剥がれていました。

そこにメーカー名らしき文字をみることができます。


J W B.

3. LUDGATE

CIRCUS BLDGES



これは「James Williams Butcher」のこと。

ロンドン、2-3 Ludgate Circus Building E.C.4 において1910年頃から1923年頃まで顕微鏡用のスライド、そしてマジックランタンのスライドなどを製作していました。

場所でいえばロンドン中心部、シティオブロンドン、セントポール大聖堂のそばの一等地にあたりますので、なかなか繁盛していたのではないでしょうか。、


英国の、おそらく個人の方が趣味的に解説しているサイトに、詳しい説明がでていましたので、もしよろしければご覧ください。

(英語版)*顕微鏡スライドの虫の画像などございますので苦手な方はご注意ください*

http://microscopist.net/ButcherJW.html



年代からすれば、ヴィクトリアンからは若く、エドワーディアンの終わりころの品物のようですが、その辺りはどうかご容赦ください。

また、ガラスに対して印刷がやや傾いてしまっていることも、お許しいただきたいと思います。(傾いたまま映し出したのでしょうか・・?)


大きさは約8cm程度の正方形。

四方の辺は紙(布?)テープで覆われており、飾り文字のタイトルとともに、四方を細かな飾りボーダーで囲んだ瀟洒なデザインとなっています。



教会での集まりのときに、マジックランタンで大きく映し出して、皆で歌ったのではないでしょうか。


透明なガラスに浮く文字が儚く美しく、いつまでも見ていたくなる衝動にかられます。

英国エドワード朝、セントポール大聖堂のそばの光学用品店からやってきた英国アンティークの小品を、どうぞお手元でご鑑賞ください。




◆England

◆推定製造年代:c.1910-1923年頃

◆素材:ガラス・紙(もしくは布)

◆サイズ:約8.1×8.1cm 厚み約0.2~0.3cm

◆重量:約45g

◆在庫数:1点のみ


【NOTE】

*古いお品物のため、小傷や汚れ、変色、周囲のテープの傷みや破れ等がございます。

*ガラスで出来ていますので、お取り扱いにはご注意ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上お求めください。




お品物の購入はショップにてどうぞ。

下のバナーからご来店いただけます。

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主はわが飼い手/ Antique Victorian Magic Lantern Glass Slide "JESUS is our Shepherd "

 英国アンティーク、マジックランタンのスライド原版。










日本語では幻灯機と訳されるマジックランタン。(秀逸な訳です!)



諸説ありますが、西洋では17世紀にイエズス会のアタナシウス・キルヒャーが 文献に記したのが最初といわれています。


ロウソクやランプを光源に、ガラスに描かれた図像を、レンズを通してスクリーンに投影するという仕掛けのマジックランタンは現代のプロジェクターの原型ともいえるものでした。


英国では19世紀ヴィクトリア時代に、マジックランタンの巡回上映が盛んとなり、たいそうな人気を博しました。

様々な工夫をこらしたガラスのスライドを駆使し、ドラマティックに演出された上映に、子供はもちろん大人も夢中になったといわれています。

その後は映画の発展によりマジックランタンは時代に取り残され、一部のコレクター達のみが愉しむアイテムへと変わってゆきました。



今回ご紹介するアイテムは、そのマジックランタンのガラス原版。


英国のマーケットで、小さな箱に十数枚のセットで入っているものを手に入れました。

ディーラーからの情報としては「All Victorian Hymns!/すべてヴィクトリア時代の讃美歌」。はい、私も状態からみてそのくらいのものだと思います・・・。




この1枚はタイトルが「JESUS is our Shepherd」。

作者はマン島出身のHugh Stowell(1799-1865)。


歌詞は以下のようになっています。


Jesus is our Shepherd,

Wiping every tear;

Folded in His bosom,

What have we to fear?

Only let us follow

Whither He doth lead,

To the thirsty desert

Or the dewy mead.


Jesus is our Shepherd:

Well we know His voice;

How its gentlest whisper

Makes our heart rejoice!

Even when He chideth,

Tender is its tone;

None but He shall guide us;

We are His alone. 


Jesus is our Shepherd:

For the sheep He bled;

Every lamb is sprinkled

With the blood He shed;

Then on each He setteth

His own secret sign:

"They that have My Spirit,

These," saith He, are Mine.


Jesus is our Shepherd:

Guarded by His arm,

Though the wolves may raven,

None can do us harm:

When we tread death's valley,

Dark with fearful gloom,

We will fear no evil,

Victors o'er the tomb.




日本でなじみのあり、似たタイトルの讃美歌としては「The Lord Is My Shepherd/主はわが飼い手」があります。「JESUS is our Shepherd」もほぼ同じ意味かと思いますので「主はわが飼い手」と訳させていただきました。


ただ、歌詞の内容が異なるので似ているのはタイトルだけのようです。

日本で普及しているらしき「JESUS is our Shepherd」の歌詞の日本語訳はみつけることができませんでした。



大きさは約8cm程度の正方形。

四方の辺は紙(布?)テープで覆われており、丸く切り抜かれた空間に文字が浮かんでいます。

草花と田園風景をモチーフとしたイラストが歌詞の上に配されてており、歌詞も合わせて1枚の絵のような雰囲気をもっています。



教会での集まりのときに、マジックランタンで大きく映し出して、皆で歌ったのではないでしょうか。



手にもって透かして見れば、見慣れた風景に讃美歌の歌詞が浮かび、なにか特別なものを見ているような気持ちにさせてくれます。


透明なガラスに浮く文字が儚く美しい、英国アンティークの稀有な小品。

貴方なりの方法でご堪能ください。



◆England

◆推定製造年代:c.1870-1900年代頃

◆素材:ガラス・紙(もしくは布)

◆サイズ:約8.2×8.2cm 厚み約0.2~0.3cm

◆重量:約51g

◆在庫数:1点のみ


【NOTE】

*古いお品物のため、小傷や汚れ、変色、周囲のテープの傷みや破れ等がございます。

*ガラスで出来ていますので、お取り扱いにはご注意ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上お求めください。




お品物の購入はショップにてどうぞ。

下のバナーからご来店いただけます。


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千歳の岩よ/ Antique Victorian Magic Lantern Glass Slide "Rock of Ages "

 英国アンティーク、マジックランタンのスライド原版。











マジックランタン、ご存知でしょうか?


日本語では幻灯機。


諸説ありますが、西洋では17世紀にイエズス会のアタナシウス・キルヒャーが 文献に記したのが最初といわれています。


ロウソクやランプを光源に、ガラスに描かれた図像を、レンズを通してスクリーンに投影するという仕掛けのマジックランタンは現代のプロジェクターの原型ともいえるものでした。


英国では19世紀ヴィクトリア時代に、マジックランタンの巡回上映が盛んとなり、たいそうな人気を博しました。

様々な工夫をこらしたガラスのスライドを駆使し、ドラマティックに演出された上映に、子供はもちろん大人も夢中になったといわれています。

その後は映画の発展によりマジックランタンは時代に取り残され、一部のコレクター達のみが愉しむアイテムへと変わってゆきました。




今回ご紹介するアイテムは、そのマジックランタンのガラス原版。


英国のマーケットで、小さな箱に十数枚のセットで入っているものを手に入れました。ディーラーからの情報としては「All Victorian Hymns!/すべてヴィクトリア時代の讃美歌」。はい、私も状態からみてそのくらいのものだと思います・・・。




この1枚はタイトルが「Rock of Ages」。

英国の四大讃美歌のうちのひとつとされ、オーガスタス・M・トップレディーにより1775年に発表されています。

歌詞は以下のようになっています。


Rock of Ages, cleft for me, 

Let me hide myself in thee; 

Let the water and the blood, 

From Thy wounded side which flowed, 

Be of sin a double cure; 

Cleanse me from its guilt and power. 


Not the labours of my hands 

Can fulfill thy law's demands; 

Could my zeal no respite know, 

Could my tears for ever flow, 

All for sin could not atone; 

Thou must save, and Thou alone. 


Nothing in my hand I bring, 

Simply to Thy cross I cling; 

Naked, come to Thee for dress; 

Helpless, look to Thee for grace; 

Foul, I to the fountain fly; 

Wash me, Savior, or I die. 


While I draw this fleeting breath, 

When mine eyes shall break in death, 

When I soar through tracts unknown, 

See Thee on Thy judgment throne, 

Rock of Ages, cleft for me, 

Let me hide myself in thee!




これは最初に日本語に訳された英語讃美歌のうちの一つであり、日本語ではタイトルは「千歳の岩よ」と訳されています。


大きさは約8cm程度の正方形。

四方の辺は紙(布?)テープで覆われており、小さなラベルで番号や権利等が書かれています。


なにか大切なものを飾るように歌詞は唐草文様で囲われ、レイアウト自体にこの詩に対する人々の想いが伝わってくるようです。



教会での集まりのときに、マジックランタンで大きく映し出して、皆で歌ったのではないでしょうか。


光あふれる窓辺にそっと置いてみたり。

キャンドルの灯を背にしてディスプレイしてみたり。


透明なガラスに浮く文字が儚く美しい、英国アンティークの稀有な小品です。



◆England

◆推定製造年代:c.1870-1900年代頃

◆素材:ガラス・紙(もしくは布)

◆サイズ:約8.1×8.1cm 厚み約0.2~0.3cm

◆重量:約50g

◆在庫数:1点のみ


【NOTE】

*古いお品物のため、小傷や汚れ、変色、周囲のテープの傷みや破れ等がございます。

*ガラスで出来ていますので、お取り扱いにはご注意ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上お求めください。




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アンリ・メールのタストヴァン / Vintage Glass Tastevin HENRI MAIRS

 フランス、アンリ・メールによるガラスのタストヴァン。











Tastevin/タストヴァンとは、ワインの試飲に用いる、平らで持ち手がついたカップのこと。


フランスが発祥と言われ、一般的にはシルバーでできており、これは過去には毒味の意味もあったからとか。

また、浅く、平らな形はワイン蔵でワインの色を見る時のためのもの。ワイン蔵には窓がなく、キャンドルやランプの灯りで見るために、より見やすいように考えられた形であるといわれています。


現代では、持ち手にリボンや紐をつけ、ソムリエなどワインをサーヴする人が首から掛けたりすることもあります。


多くのタストヴァンはシルバーを中心とした金属製ですが、まれにガラス製のものもあり、これはよりよくワインの色や透明度を判別するために使われていたようです。



今回ご紹介するのは、フランス、アンリ・メールのタストヴァン。


底部分に「HENRI MAIRE」の文字をみることができます。


アンリ・メールはフランス、ジュラ地方の約400年の歴史をもつ大ドメーヌ兼ネゴシアン。

数多くのドメーヌを所有しており、2013年にはニコラ・ポテルやラブレ・ロワを所有するコタン・フレールを買収するなど、家族経営ドメーヌとしてはフランス随一といわれています。


このタストヴァンは、アンリ・メール所有のドメーヌで使われていたか、もしくはワインのノベルティとして配られたものかと思われます。

タストヴァン定番の数種類の凹凸のパターンが施されており、ワインの色合いを様々な角度でチェックすることが出来ます。


もちろんワイン用にご使用いただいてもよろしいですし、小さなガラスの器としてティーバックを置いたり、チョコレートを入れたりしても楽しいかと思います。


日々の暮らしに彩を添える、小さなヴィンテージアイテムはいかがでしょうか。



◆France

◆推定製造年代:c.1970-1980年代頃

◆素材:ガラス

◆サイズ:本体直径約8.5cm 高さ約2.7cm 持ち手含む長さ約10.8cm

◆重量:78g

◆在庫数:1点のみ


【NOTE】

*製造時からの筋や気泡はございますが、ワレや欠けはございません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上お求めください。




お品物の購入はショップにてどうぞ。

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