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シャトレーヌに揺れる香り高い真珠貝 / Antique Chatelaine Ornament Mother of Pearl Perfume Bottle

フランス・アンティーク、シャトレーヌ用のパフューム・ボトル。














Chatelaine/シャトレーヌ、ご存じですか?


辞書でひくと、以下の意味がございます。

・女城主、城主婦人
・大邸宅の女主人
・帯飾りの鎖(オーナメントを下げて使用した)

フランス語源で、英語でも同じ意味となります。




使い方としては、ポケットやベルトに挟むフック状のものにチェーン、その先にフックがついており、小さなオーナメントをそこに引っかけたもののことです。


もともとは城や屋敷の管理人が、鍵を身に着けるための用具が始まりと言われています。
18世紀から流行し、ハサミや指貫、鍵などをつけた実用的な物から、金や銀にエナメルや宝石をはめ込んだ宝飾品レベルのものに時計や小さなバッグ、香水瓶などを下げてお洒落に装うこともありました。
組み合わせるオーナメントによって、秘密のメッセージを表す・・・というような駆け引きも行われていたという話もございます。



19世紀後半の古い写真には、腰にいくつもの凝ったシャトレーヌを下げたレディの姿をみることができます。



さて、今回ご紹介するのは、そのシャトレーヌのオーナメント。
小さなボトルの形をしており、パフューム・ボトル、もしくは「ScentBottle/セントゥ・ボトル」と呼ばれるものです。
材は真珠貝の貝殻を加工したもの。貝がらのカーブを上手く組み合わせて作り上げており、自然な丸みと真珠貝ならではの輝く真珠色が目を惹きます。
細かな彫刻を施した真鍮材で縁取られ、シャトレーヌに下げるためのチェーンと丸環も美しいものになっております。

貝殻の一部、口周りににわずかに欠損がみられますが、これ以上広がるようなものでもございませんので、自然の貝殻のもつ味わいとしてお愉しみいただければと思います。


かつてどんなレディがこのオーナメントを腰につけていたのでしょうか。
正直、材の欠けがなくてもそれほど密閉性が高いとも思えませんので、中にいれた香りはわずかづつ、周囲に漏れ出していたことでしょう。
動き、揺れるたびにたゆたう香りは、レディのたしなみとなって周囲の人々を魅了したのかもしれません。



ドレッシングテーブルのディスプレイにすれば、19世紀フランスの貴婦人のような雰囲気をお愉しみいただけます。
もちろん、少し大きめのペンダントトップとされるのもおすすめ。


揺らめく真珠貝が秘めた、100年を超えるストーリーをどうぞご体感ください。




◆France
◆推定製造年代:c.19世紀
◆素材:マザーオブパール(真珠貝)真鍮・コルク
◆サイズ:本体幅約3cm 本体高さ約6.2cm
◆本体、チェーン、リング全ての高さ約10.6cm リング内径約1.1cm
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*古いお品物のため、小傷や汚れ、錆、歪みや材の欠け等がございます。
*コルクが経年により痩せたせいか、すこし蓋は外れやすくなっています。ご注意ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。



お品物の購入はショップにてどうぞ。
下のバナーからご来店いただけます。




Reminiscence Antiques & Collectable
by d+A