パールのようなエッジとブルーのグラデーションをもつ珍しいガラス器。
ちょっと珍しいガラス器を手に入れました。
しっかりとしたスクエアなフォルムに、細かなデザインが施され、全体は美しいブルー。そして、エッジの乳白のようなガラスが特徴的。
これは「George Davidson/ジョージ・デビットソン」のものと思われます。
1867年、ジョージ・デビットソンによって創業されたガラスメーカー。
1830年代から英国では多くのプレストグラスが生産されていましたが、そんななか、デビットソンは様々な工夫をこらしたガラス器を生み出してゆきます。
全体が不透明でまるで陶器のようなガラス。色がマーブル状に交じり合ったガラス。
そして1889年に発表された「Pearline/パーライン」グラスで、大きな成功をおさめました。
「Pearline/パーライン」とは造語ですが、おそらく「Pearl/パール/真珠」のような「ライン」をもつ、という意味なのではないかと推測いたします。
パーライングラスは2色しかなく、ひとつはブルー、そしてひとつはイエローでした。
どちらも白くわずかにオパールがかった不透明なエッジをもち、徐々に透明になっていくグラデーションと、そこに施された凹凸のある様々なデザインで、多くのバリエーションがありました。大変な人気だったため、ほぼ毎年新作が発表され、第一次大戦の1914年間まで生産が続けられました。
今回ご紹介するスクエアディッシュは、このデビットソンのパーライングラスと思われます。
多くのデビットソンのパーライングラスにはレジストレーションナンバーがふられておりますが、残念ながらこのお品物にナンバーはみあたりません。
ただ、ナンバーのないデザインもあったということですし、同デザインの品物が英国のガラスギャラリーのサイトでデビットソンのパーライングラスとして紹介されているのを確認しております。
ただの乳白のようで光にあたれば控えめに反射するパールのようなエッジと、デビットソンのデザインの定番、デイジーとグリーク・キー(ギリシアの鍵)のパターンが、デビットソンのお品物であることを物語っています。
大きさは約11cm角と小さめですので、フルーツを乗せたり、ナッツを入れたりするのにちょうど良いサイズ。
立ち上がりがあって深めですので、小物入れにも良いかと思います。
パールのようなエッジとブルーのグラデーションをもつ珍しいガラス器として、ゆっくりと愛でていただきたいひとしなです。
◆England
◆推定製造年代:c.1889-1914年
◆素材:ガラス
◆サイズ:幅と奥行約11.2cm 高さ約5.35cm
◆重量:約232g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物のため、製造時からの気泡や黒点、わずかな汚れや変色等がございます。
*カケやヒビはございません。
*画像の備品は付属しません
*上記ご了承の上お求めください。
お品物の購入はショップにてどうぞ。
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Reminiscence Antiques & Collectable
by d+A