英国アンティーク、エドワーディアンの美しき絵皿。
英国の広いグラウンドで開かれていたフェアでみつけた絵皿。
優し気な乳白色の地肌をベースに、キリリとしたロイヤルブルーとピンクで描かれたネオクラシカルな文様。
薔薇にアカンサス、釣り鐘草を巧みに組み合わせ、人の手の筆致が味わい深さを際立たせています。
背面には中央の王冠のマークとともに、以下の文字がみられます。
S.F.& Co
STOKE ON TRENT
ENGLAND
CROWN DEVON
RD Bo 55472(?)
「S.F.& Co」とは 「S.Fielding & Co」のこと。
もともとは Simon Fielding、Frederick Hackney、Enoch Massy、Joseph Ballの4人が焼き物の町ストークオントレントで始めた「F Hackney & Co」がベース。
1879年にSimon Fieldingが独立して「S.Fielding & Co」を立ち上げ、数年後には息子のAbrahamが加わります。1892年にSimonは引退。Abrahamが事業を継続。
1912年にはThe Devon Potteryと名前を変え、「Crown Devon/クラウン・デボン」ブランドで有名になりました。
今回ご紹介するのはSimonが引退した後、The Devon Potteryへの名前へと変更する前の時代のもの。
そして、レジストレーション(レジスタード)・ナンバーからも製造年がわかります。
例えば1884年のRD Numberは「RDNO1」から「RDNO19755」まで。
1900年のRD Numberは「RDNO351202」から「RDNO368153」まで。
「D」及び「O」は上寄せで小さな文字となります。
そして、1910年のRD Numberは552000から574816まで。
今回のプレートにつけられている番号は「RDNO55472(?)」ですので、1910年に登録された番号であることがわかります。
S.F.& Coはアースウェアとマヨルカ焼きを得意としておりましたので、今回の絵皿のやや素朴な風合いときれいな色味は、その背景を知れば納得の出来上がりといえるでしょう。
エドワーディアン(1901-1910)は後に振り返ったときに「古き良き最後の時代」と言われる時期といわれています。
長かったヴィクトリアンが終わり第一次大戦がはじまる前、まだまだ時の流れはゆっくりで、人々も丁寧に暮らすゆとりがあったのかもしれません。
そんな時代の陶器の町から来た1枚のプレート。
たおやかな意匠の下に、100年を超えてきた深みを潜ませて。
どうぞ貴方のお手元でじっくりとご鑑賞ください。
◆England
◆推定製造年代:c.1910年
◆素材:陶器
◆サイズ:直径約23cm 深さ約2.5cm
◆重量:442g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物のため、小傷や汚れ、金彩の剥げ、製造当時からと思われるスポッツ等がみられます。
*背面エッジにわずかにわずかなカケがございます。表面からは気づきません。
*全体に貫入がみられます。これは製造上の特性でありヒビではございません。
*金彩が施されており、古いお品物であるため、お料理を盛り付けてご使用になることはおすすめできません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。
お品物の購入はショップにてどうぞ。
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